ゆうすけブログ
滋賀県はカニバケツ
もう10年程前のことですが省から滋賀県に出向していた当時の部長さんが任期を終えて帰ることになりました。
省といっても四川省ではなく経済産業省です。
県では国と公務員の人事交流を行っており、国は地方の状況を県は国に対して現状を直に見てもらうようお互いに思惑があり制度化されています。

その部長さんとしゃべっていると「滋賀県はカニバケツです」とおっしゃるのです。
(カニバケツ?初めて聞いたな・・。)
そんな日本語はないのでしょうが要はカニ(あの生物の蟹)がうじゃうじゃ入ったバケツを想像するらしいです。
カニも松葉ガニやタラバガニのようなジャンボサイズではなく沢蟹やワタリガニ程度の蟹です。
カニはバケツから出ようと仲間を踏んづけ、なかにはバケツのヘリにハサミをひっかけるのが出てくるのですが見ていると下にいる奴がそのカニの足を引っ張り下ろすらしいのです。
延々とバケツの中で引っ張り合いをやっていてバケツの外に出られるカニがいない、そんな状況らしいいのですが、件の部長さんは滋賀県をバケツは琵琶湖が水、バケツの形容がとりまく盆地に例えていました。
ではカニは何なのでしょう、たぶん滋賀県民を指していたのでしょうと想像します。

更に「滋賀県は天の時、地の利、人の和で言うと地の利だけでものをやっている」と辛らつでした。
いささか交通政策ぽい話になりますが滋賀県が一向に発展系にもっていけないのもずばり言わせてもらうと「ある程度恵まれているから民意が右往左往してしまうきらいがある」としか私も表現ができません。

2012年に開業予定(当時)だった新幹線・米原ー京都間「南びわこ駅」は2007年10月に建設中止が決定されました。
たった一回の知事選挙の結果、26年間に亘る関係各位の努力は水泡に帰したのです。
私はこのブログで何度か指摘させて頂いているように無駄な公共事業はもちろんダメですがあの新幹線新駅は断じて無駄などではなく滋賀県の発展と利便性向上の為には必要不可欠なインフラであったと今でも思っています。
悔いを千載に残したかたちです。

その後は北陸新幹線が南下してきていますがどこを通るのかが論議されています。
滋賀県は米原ルートを主張していますが「南びわこ駅事件」を起こした前科があるのでどうもすんなりといきません。
福井・石川連合の主張する嶺南ルートがぞろ息を吹き返してきています。
滋賀と一緒になって公共事業を潰してきた京都が今は慌てています。
そうなると北陸新幹線は京都市内を向かず、直接大阪に入るからです。
リニア新幹線も「地の利」に安住してきた京都・滋賀連合には冷たい現実を突き付けてきます。
名古屋から一旦は滋賀を迂回して三重に入り、そのまま大阪乗り入れがルート決定いたしました。
民意が一致しない「カニバケツ」は避けられているのです。
多くの年月と予算、人の労力が投入される公共事業にいつ何時(地元として)覆されるかわからない地域の青写真を描けないのです。

潰れた「南びわこ駅」建設に呼応して草津線接続新駅・草津ー手原間も当然中止になりました。
これは沿線住民が熱望してきた草津線の複線化について一歩前進となるべき事業でしたが頓挫しています。
この駅については初めから「南びわこ駅」のように滋賀県と栗東市、周辺自治体の共同出資ではなく栗東市の都市整備事業で行うべきものと位置づけられていましたがそれも意味がなくなりました。

湖西も冷たい状況です。
すでに舞鶴若狭自動車道が全線開通して名神高速の兵庫県・三木市の吉川JCTに接続しています。
疋田から湖西路に抜ける161号のトラック交通量はそうとう減ってきています。
これは地域経済にとって由々しき問題でもあります。
今までは近畿・東海・北陸の結節点として滋賀県はそれなりに胡坐をかいてこれました。
しかし、ここ10年の流れは明らかに滋賀県外しの方向になってきています。
前述の表現のように「カニバケツ」になっていいのでしょうか。

江戸時代から「琵琶湖の鮎は外に出て大きくなる」と言われてきました。
この鮎は江州人をさしています。
一見すると大きくなるからいいじゃないかと思いがちですが、滋賀県の優秀な人材が実は県内では育たないということを先人が言っているのだとすればこれは謙虚に耳を傾ける必要があるのではないでしょうか。





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