ゆうすけブログ
昨年公開された2本の映画から
「来年のことを言うと鬼が笑う」という諺がありますが昨年のことを言うのならOKなのでしょう。
昨年末には奇しくもというか毛色の同じような映画がほぼ同時に公開されました。
両方とも日本人と外国との関わりや相互扶助を謳ったテーマでした。
『杉原千畝 スギハラチウネ』と『海難 1890』の2本です。
両方とも観たかったのですが残念なことにどちらもタイミングが合わず観ることはできませんでした。
ですがどちらも史実をもとにつくられた作品ですから歴史的背景はそれなりにわかります。

『杉原千畝 スギハラチウネ』は戦前、戦中の外交官・杉原がリトアニアに赴任してから領事館勤務をこなす中で当時の日本の盟邦であったナチスドイツの迫害から逃れようとしたユダヤ人に「命のビザ」を発行する話です。
この行いで総勢6000人ものユダヤ人が難を逃れました。
ドイツと同盟を結んでいたとはいえ日本は「人道主義」を標ぼうしておりこの手の理不尽な行為に手を貸さなかったことは現在の私たちも誇りに思っていいと思います。

『海難 1890』は1890年、親善の為に日本を訪れていたトルコ海軍エルトゥール号が嵐の為に紀伊大島冲で難破し多くの人命が失われましたが浜の領民(この言い方でいいのかどうか)がこぞってトルコ人たちを救出したお話しがベースになっています。
このお話しには後日談(それもすごく後での)があり95年後のイラン・イラク戦争時にイラクの指導者であったサダム・フセインはイラン空域を飛ぶあらゆる飛行物体に安全の保障はしない(つまり撃ち落す)と宣言しました。
当時、テヘランに取り残された邦人は一気に戦争難民になる可能性が出てきましたが日本のナショナルキャリアである日本航空もなすすべがありませんでした。
紆余曲折、これら日本人の危機を救ったのがトルコ航空でした。
トルコ大統領の「あの時の恩を返すのは今」という決断で取り残された日本人は脱出できたというトルコ版「鶴の恩返し」となっています。
(繰り返しますが日本の鶴〈JAL〉は国会決議がでなかったという理由で飛ばなかったのです)

もともとトルコは今でもそうですが親日的国家として有名です。
このエルトゥール号事件も確かに好影響を与えているのですが「敵の敵は味方」という地政学的な理由も多分にあります。
日露戦争でロシアを下した日本に対して「長年の溜飲が下がった」と大熱狂したのはトルコ人で子どもに日本人将軍の「トーゴー」とか「ノギ」という名前をつけていたほどでした。
(トルコでは今でも〈トーゴービール〉というものが販売されています)

トルコとロシアは天敵同士という関係で1568年から1918年まで12次にわたって繰り広げられた「露土戦争」ではお互いに闘争の連続でした。
戦績はロシアの8勝2敗2分けとなっています。
現在でもややこしい関係は続いており正月早々にロシア・プーチン大統領はトルコに経済制裁を発動して両国の関係に緊張感が走っています。
どうでもいい話ですが80年代に特殊浴場のことを「トルコ風呂」といっていたのをあるトルコ人青年が「尊敬する日本でトルコのイメージを貶めないで」と泣いて訴えたらそれから「ソープランド」という名称に変わったのは微妙なエピソードです。
英蘭戦争でオランダ王国と争った英国がオランダを貶めようと当時開発されていた男性の性的欲求を満たすあの道具を「ダッチワイフ〈オランダ人の妻〉」と呼んでいることをオランダ青年もイギリスに抗議するべきではないのかと他人ごとながら思います。

このように(どのようにだか)2本の映画は困難を何とか乗り越えようとした人々の国籍を超えた友愛(これも使いたくない言葉ですが)が表現されています。
「海難」と言えば2014年4月16日に発生した韓国フェリー転覆事件がまだ記憶に新しいところですが乗客・船員295名がお亡くなりになった韓国海難史上最大の惨劇となりました。
そのなかに痛々しいことに修学旅行中の高校生が多数いたこともこの事故の報道を辛いものにしています。
それまでの韓国での10代の若者の死因はダントツに「自殺」でしたが2014年だけに関しては「運輸事故」になっています。

日本の海上保安庁が救助に出動することを韓国に申し出ましたがあの女性の大統領はそれを拒否しました。
海上保安庁の海上レスキュー能力は世界最高峰で「海猿」とも呼ばれておりつまらないメンツにこだわって自国民の生命を犠牲にしたこの女性については歴史の審判がやがて下ると思います。
大変な事故でしたが日本と韓国がお互いに協力することによりそれからの両国の歩みに少しでもいい影響があったのではないかと思うとその点でも残念なことでした。
2本の映画からそんなことをつらつら考えました。


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