ゆうすけブログ
質問力ー政治の現場で
国会中継を観られると政府(内閣)に対する質問内容と受けて立つ閣僚(総理を筆頭に)の顔つきが与党議員からと野党議員からのものでは全然違うなとお感じになったことがあると思います。
そりゃそうでしょう、味方からの質問と敵からのものではそうなるじゃないかと思うのが当然かもしれませんが物事はそう単純ではありません。
それなら与党の質問は(ヨイショ)で野党のものは(アラ探し)となってしまいます。
それでは国民の代表機関である国会を馬鹿にした見方と言われてしまいます。
そう考えずに与党質問は(問題の掘り下げ)(確認)で野党質問は(問題提議)(代替案の発議)と捉えるべきです。

政治家の武器は(言葉)です。
はじめに言葉ありきです。
言論の力を正しく行使できない者に民衆は権力を与えません。

ましてや議会はショー(見世物)ではありません。
三権(立法・行政・司法)すべてが法に則り動きます。
テレビで毎日のようにやっている警察ドラマ、刑事たちの活躍は人気がありますが実際の現場はもっと地味であのような署内でのやりとりはまずありません。
熱血刑事や切れ者検事が動き倒すことなど滅多になくもっと粛々と事をはこびます。
法廷ドラマも脚色しすぎであのように裁判で激しく原告と被告がやりあうシェークスピアの「ベニスの商人」のようなシーンはありません。
どちらも物事は事前に詮議・前処理が終わっています。
もちろん法治国家としてリーガルチェツクがです。

それでは与党と野党の質問力の差はどこにあるのでしょうか。
一言で表現すれば(情報力)です。
思い出してください、民主党(現・民進党)が政権を獲った際に国民に約束したマニフェストが何ひとつ満足に実行できず世論の批判を受けた際に時の首相はなんて言ったかを。
「今まで野党だったからマニフェストを作成するときには十分なデーター・情報が得られなかった」と。
フーテンの寅さんだったら「それを言っちゃ終しめぇよ」とくるでしょう。
見苦しい言い訳なのですがある意味本当のことです。
ですが首相がそれを言った時から民主党政権はさらに空回りと迷走を始めました。

政治の現場での真の情報は事務方にあります。
事務方とはこの場合、省庁や政党事務所です。
地方なら県庁・市役所です。
確かに野党ならこの情報に触れることができません。
与党でも権限のある人(有力政治家)でないとフレッシュな情報を入手できません。
そのようなわけから私は政治改革は議員もそうだが実は本丸は公務員制度改革だと思っています。
市民が情報公開請求を出しても肝心なところは黒塗りで出てきますね。
要はどのような情報をどこが集め管理して誰が意思決定するかのルール決めが大切であって議員の定数や報酬の議論などに熱くなっている場合ではないのです。(実際はどうでもいいことです)

それでは地方議会における与党と野党とはどう定義されるかですが、実はこの境界線は曖昧です。
市町によってですが議会がオール与党となって市長・町長とべたべたの関係になり提案はすべて(と言って)賛成多数で可決となり碌に審議が入らず、緊張感もなくという政治的に(緩慢な死)に向かっているケース。
他方、オール野党で首長に対する不信任だ、リコールだと政情が落ち着かずいつも地域が荒れていてしょつちゅう選挙の話が出ている街。
どちらもどちらですが、ごく一般的に考えて議会と行政は(地方なら)野党的チェツク機能が冷静に作動している街が健全と思います。
いわゆる緊張感のある関係です。

ここからは多少暴露話に近いのですが滋賀県議会で長年多数派を構築してきた自民党会派では定例議会前の代表質問に臨む際に恒例で「次長会」なるものを行ってきました。
各部の次長さんと政務調査会所属議員(もちろん自民党籍のが)カレーライスやカツ丼などの軽い昼食を食べながら政調会長などが進行役となり「はい、次は農政水産部さん」などと指名して部署の県政課題について聞き取り、重要と思えれば本会議で代表質問として知事あてに訊いていくというスタイルでした。
これは前述の議員による事務方に対する(情報収集)の一環でしたが理事者側にも相応のメリットがあり議会に対して説明する手間が省ける上に議会を味方につけることができるという思惑もありました。
これを(なれ合い)と捉えると困りもので司法の裁判や警察の捜査のシーンと同じように落ち着くところに落ち着かないという困ったことにみんながなるということで考え出された(行事)でもあったのです。

滋賀県政では武村、稲葉、国松と延々と続いてきましたが嘉田氏になって「自民党との次長会は禁ずる」とお触れが出て、総務部長が困ったような顔をして議員控室にやってきて「知事に言われました」と釈明していました。
会派議員も怒ってしまい「それなら議会ではガチンコだ」と息巻いて嘉田氏と自民党は野党積極対決とますます言われましたことを思い出します。
言いたいのは質問の出るプロセスが衝撃的なものである必要はまったくなく、議会での議論として結果として国民・県民・市民の福利厚生の向上につながればいいということです。
その意味で正確な情報を掴み、納得のいく論理を構築して質問する議員を育てることの方が民主主義としては大切なことです。
(前準備)にはいろんな手法があるわけですがそれは各議員の資質と政党の力により変わってきます。









カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -



天気予報


-天気予報コム- -FC2-



最近の記事



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



counter