ゆうすけブログ
自由からの逃走ー民衆の政治選択
20世紀初頭から1980年に亡くなるまで精力的に活躍した社会心理学者エーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」は世界で最も平和的な法規であるワイマール憲法を順守していたドイツ国民がなぜナチズムの誕生を許したかについて分析を加えています。
ドイツ国民が「自由」を求めるに従い、ナチズムに傾倒し、当時のドイツの大衆が安易に「自由」を獲得できると錯覚し飛びつき、その対価としての「孤独」や「責任」を支払うことを忘れた挙句に衆愚政治に陥った様を論じています。

このフロムの「自由からの逃走」は21世紀を生きる私たちにとっても未だ警告を発している著作です。
現在、戦争放棄を旨として平和憲法を掲げる日本社会のこれからの歩みについて。
また、昨月行われたイギリスでのEU離脱の是非を巡る国民投票について多くの示唆を与えてくれます。

今回のイギリスでの国民投票はEUに踏みとどまり経済的恩恵を享受しようとする現実派と離脱してイギリスのアイディンティティ(主体性)を貫くべきだとする感情派の争いとも言われました。
結果として離脱派が勝利して英国の脱退が方向づけされたわけですが、興味深いのは投票後に「離脱」に入れた人が驚き、「まさか離脱になるとは思わなかった、移民がたくさん来るのでお灸をすえる意味で投票したがもう一度あるならこんどは残留に入れる」と言っている人が極めて多いということです。
日本の衆議院選挙でもこの現象はあるのですが「うっかり1票、がっかり4年」と言います。
もちろんEU離脱の選択は4年どころではなく英国の今後100年に続く問題になります。
皮肉なことに主体性を貫く選択をしたことにより英連邦解体の危機がやって来ています。
まるで滋賀県のどこかの市のようです。

選挙後の統計を見てみると「離脱」に投票した人は中高年に多く、働き盛りや若者は「残留」を支持している人が多いようです。
若者からは「老人の英国第一主義の感情論によって私たちの未来が奪われた」と批判が続出し、世代間でのギャップが広がっているとも聞きました。

日本でもこの夏の参議院選挙から18歳以上の方に選挙権が発生いたしますが新選挙人及び若い世代(特に20代)の皆さんにはぜひ投票所に足を運んでもらいたいと思います。
行かなければ若い世代は政治に舐められ見捨てられます。
政治家は投票率と世代投票割合を大変重視します。
思い返してみても平成不況の真っただ中にあって「就職氷河期」が叫ばれても政治が何かをしたでしょうか。
それよりも「消えた年金問題」で政治が動きました。
選挙に行かない若い世代の課題より確実に投票する中高年層の第一に考えている政治課題を取り上げる方が選挙に勝てると政治家が判断したからです。
現在、「待機児童問題」で政治家が発言しているのは主に30代の子育て世代が声を上げ始めたからです。
選挙にようやく行ってくれるようになったからです。
米国で70才のサンダース氏が最後まで民主党代表の座をクリントン氏と争えたのもアメリカでは日本と比較しても高すぎる大学授業料の負担問題に言及したから東部や若者の支持を集めたのです。

若者の声が社会に届いている検証の一つとして選挙は棄権することなく行ってもらいたいと以上の理由から思います。
どの政党、誰に投票するのがいいなどとSNS上で流す気はありません。
主体性をもって自身の判断で投票を行ってもらいたいとだけは訴えます。
「自由からの逃走」だけは避けましょう。








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