ゆうすけブログ
政治家の守備範囲
暑い時期に暑苦しい話題ばかりを連発して恐縮です。
昨日は稲田朋美防衛相についてコメントさせていただきましたが氏の選挙区は福井県1区。
この福井県に限らず石川県、富山県のいわゆる北陸3県は自民党の金城湯池と呼ばれて国政選挙になれば執行部として確実に上がってくるとカウントできるありがたいところです。
宮沢賢治の「風にも負けず」を地でいくところです。
私の知り合いの福井県議会議員が「石田さん、福井では自民党とついたら猫でも当選しますよ」と語っていました。
当然、お国柄もあって愛知県などは伝統的に社会主義政党が強い地盤を誇っています。

以前も書いたように政治家にとって怖いのは「選挙」、もっと言えば「落選」です。
常に選挙区の人気を気にしながら(いま選挙があったら私は当選できるだろうか)と毎日自問自答するのが政治家です。
そこで自分の依る政党がその地域で圧倒的な支持を、盤石の地盤を確立できていたらどうでしょうか。
もちろん「政治に専念できる」、つまり人気取りに走ることが少なくなるのです。
これは政治家にとっても選挙区にとっても、彼・彼女が国会議員なら国民が、県会議員なら県民が、双方ウイン・ウイン(この言い方はむかつくのですが)の関係となります。

他方、当選してもまだ後援会がしっかりできていない、知名度がもうひとつ、悪い噂が立ち始めたなどイマイチ次の選挙に暗雲が立ち上っているともう本業の政治どころではなくなるのです。
とにかく、人気が上がるパフォーマンスに走る、とにかく目立つことを考える、とにかく、とにかく・・・。
これは資金繰りに苦しい中小企業経営者が金策に走って本業である良品を製造するとか、商品企画をするとか、営業に回るとかが疎かになるように、リストラの危機におびえ始めたサラリーマンがタウンページを開いたり、求人情報をネットで検索したりして仕事が手につかないのとほぼ同じ精神状態となります。

選挙に弱い(であろう)政治家が取るもうひとつの行動は「選挙民に迎合する」があります。
(ここは選挙民の意見を広く集めて参考にすると区別してください)
普通、我々の認識では国会議員なら北海道から出ていようが東京から選出されていようが(国会)議員なので国全体の問題をつまり国益全体の進捗を図るためにあらゆる情報を集めて正解を導き出し、多くの知見から確認をして国民に説明責任を果たし、その結果に責任を取るのが本来のあり方と思っているでしょう。
でも選挙に弱い議員はこれができません。
自分の立ち位置がふらふらしているので多くの意見の中に埋没していき、あろうことか利権にはしる輩まで出る始末です。
(選挙に弱い)と北海道の議員は北海道のことしか言わなくなり、東京の議員なら東京一極集中が当たり前となってくるのです。
その意味からも初めに申し上げた北陸3県の県民の皆さんは強い国会議員を国政に送り出しているので自分たちだけではなく国にも貢献してくださっていると評価できるのです。
いわゆる政治的感度が高い地域と言えます。

それは地方議員にも言えます。
私の住む滋賀県は県下13市6町で構成されています。
県会議員ならだいたいが市単位の選出となりますから例えば高島市選挙区選出の県会議員という地方政治家が出てくるわけです。
その県会議員は本来なら地元の高島市の利益誘導だけではなく滋賀県全体のことを視野に入れて行動しなければならないと言えば皆さんは概ね首肯してくださるのですが裏に回ると(高島の為゛だけ゛に働け)という声も出てくるわけです。
どうですか?だんだんキナ臭い話になってきたでしょう。

何度も引き合いに出してうんざりしている方も出てきているとは思いますが政治のテキストとして格好の題材の平成17年7月1日の「南びわこ新駅建設凍結もったいない選挙」のケースに当てはめます。
この選挙に高島市も県会議員選挙の補選があり私も立候補して多くの皆様の応援を頂き、幸いにして初当選させていただきました。
過去の栄光(?)のことなどはどうでもいいのですがこの補選ですら高島市ではもったいないを掲げた嘉田さんの主張が大きな論点となっていました。
選挙中の座談会でも有権者が「石田君は栗東の駅に賛成かね、反対かね」と何度も詰め寄られたのを憶えています。
その時の私の答えは「わかりません」・・・バカですね。

ですが県議として仕事をしながら当然、情報も入ってくると勉強になりこの新駅問題を見つめ直すと「新駅は必要」となりました。
ところが当時の県民感情はなぜか冷静な議論ができる、話し合いが成り立つような土壌がなく「栗東に新駅必要と訴える自民党はもったいない県政の抵抗勢力だ」と完全にレッテルがはられて、倹約・質実・おしんの嘉田さんをいじめる悪い人の集団と思われてしまいました。
本当はいじめられているのは自民党だったのですがあいにく当時の自民党県議団にはイケメン風の議員はいなくてみんなが「悪役商会」のような風貌をしていたことも幸いしませんでした。
イメージも大切です。
次の春の県議選は嘉田さんの暴風が吹き荒れ、地元で「栗東新駅に反対です」と言わなかった骨のある現職が次々と落選の憂き目に遭いました。(これは県政の゛踏み絵゛でした)
でも議論を最初に戻すと地盤さえ確立していたら自分の信念を通したうえで当選できたのです。

TPPは私は大反対ですが北海道の議員でも党本部から「○○君、ひとつ北海道のみなさんを説得してよ」と言われて北海道に帰って「TPPを受け入れましょう」と果たして言えるのかどうかです。
ご存じ、かの地では畜産・酪農・農業・漁業の拠点でもありTPPの影響をモロに受けるので推進については懐疑的です。
これは議員の勉強と胆力の他に「政治家を育てていく」という風土があるのかどうかとの兼ね合いもあるのです。









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