ゆうすけブログ
米大統領選挙から見えてくるものー二分化への抗議
5年後の日本の政治経済の在り様を知るにはアメリカを観ればわかると大学時代の恩師は言いましたが今では日米が双方向に同時スタートしているように感じています。
以前、日本の政治も国内経済進捗派とグローバル経済推進派に分かれて政治が動いていると書かせてもらいましたがアメリカでも今回の大統領選挙がその対立構造となっているからです。

私は共和党候補のドナルド・トランプ氏が出てきた時は(わ!えげつないおっさんが来たな、大丈夫か)と思いました。
過激な発言とマッチョな雰囲気、莫大な資産家のようでありながら政治には素人、とても予備選挙に残るまいとタカをくくっていましたがとうとう共和党候補者の座を射止めました。
「私は1セントたりとも政治資金を受け取っていない!」
「TPPには批准しない!ヒラリー候補なら推進だろうが」と暗にどころか明確に民主党候補になったヒラリー・クリントン氏を口撃します。
米大統領選ではお互いへの攻撃は日常茶飯事なので珍しくはありませんが驚いたのはヒラリー氏がこのトランプ発言に言い返したのが「トランプ氏は私が大統領になったらTPPを調印すると言っているが誓って結ばない」と演説したことです。
これではどちらが選ばれてもTPPは本家本元のアメリカが撤退することになります。

確かにトランプ氏はお金持ちです。
莫大な選挙資金が必要だと言われている大統領選挙を(自腹)で進めています。
他方、トランプ氏に比べて遥かに政治経験豊富というより、ここ16年間政権の中枢に居続けたヒラリー氏は手堅い常識人と思われているようです。
ただ、ヒラリー氏は2010年に外部団体からの政治資金上限を撤廃した最高裁判決「シチズンズ・ユナイテッド」を最大限利用して選挙資金を集めていることは全米でも知られていることです。
ちまちまと市民から小口の資金を募金してもらっていても追いつかないので青天井となった企業・組合献金で補っているのですがこの資金を提供している大資本家・グローバル企業はTPP推進が悲願です。
果たしてヒラリー氏は当選のあかつきにこのハゲタカ集団の欲求を袖にできるのでしょうか。
私はTPPに関してトランプ氏は(本音)、ヒラリー氏は選挙対策のための(欺瞞)と思っています。

マスコミは全く報道していませんが(彼らのスポンサーがこれら大企業・大口投資家だからです)TPPはアメリカ国内では猛反対で連日、デモや暴動が起こっています。
アメリカの中産階級はNAFTA(北米自由貿易協定)で労働者の雇用環境が激変して地盤沈下を起こしデトロイト、シカゴ、ニューオリンズなどで何十万単位の失業者を出しさんざんな目に遭っているからです。
トランプ発言が大衆の人気を博し、ヒラリー氏がこれに追随せざるを得ないのはこのような政治背景があるからです。

日本国内でもTPPはまるで農政改革に反抗する農協の抵抗と型にはめた図式で切って捨てようとする論調ばかりが目立ちます。
TPPには工業製品、農産物、知的所有権、司法、労働サービス、保険、医療、教育まで実に24分野における例外なしに関税その他の貿易障害を撤廃し、しかも悪名高いISDS条項(投資企業の利益を阻むと見なされたら国内法つまり政府に対しても訴訟を起こせる)付きです。
現在の日本は世界一の長寿国ですがそれを裏から支えてきた国民皆保険医療制度は間違いなく崩壊します。
国民の福祉はないがしろになり、グローバル企業、ロビイスト(企業顧問弁護士や元政治家)、大口投資家の為の国家乗っ取りが完成します。(我ながら過激な発言とは思いますが実際にはそうです)
誰のための「国」なのか、そもそもそれは国民の為の「国」と呼べるのかが議論されなければならないし、それが今回の米大統領選挙でも意外とトランプ氏が善戦している要因です。
アメリカで起こったこと、起こることは日本でもリアルタイムにあり得るのです。







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