ゆうすけブログ
風が吹くとき
表題の『風が吹くとき』は「さむがりやのサンタ」や「スノーマン」で有名なイギリスの絵本作家、レイモンド・ブリッグズが1982年に発表した反核作品です。
「イギリスの片田舎に定年退職して老後を過ごすジムは政治に興味がなく、新聞やテレビで観るのはゴシップものぐらいという楽天的でのんびりした人物。
妻のヒルダもおだやかな人柄だが家具や部屋が汚れるのを極端に嫌う、またビル同様に政治やスポーツに興味なし。
ビルは図書館からもらってきた「核戦争から生き残るパンフレット」を参考にして室内に簡易核シエルターをつくる。
ある日、ラジオからあと3分で敵の核ミサイル攻撃が始まると放送され二人は慌ててシエルターに逃げ込む・・・」

この作品は後にアニメーションとして1986年に制作、1987年に日本でも公開されました。
日本語監修に大島 渚監督、ビルの吹き替えは森繁久彌氏、ヒルダは加藤治子氏と当時のビッグネームで上映され話題にもなりました。
大変すばらしい作品なので今の青少年や子育て奮闘中の若い方にも観てもらいたいのですが街のショップでも売ってなくて、レンタル店でもまず見つかりません。
アマゾンでも現在品切れでテレビ放映もされないという残念な状況です。

私は今更となって自身の政治姿勢に後悔していることが一つあります。
それは原子力発電政策についてです。
東日本大震災が発災した2011年春、当時は自民党県連幹事長でした。
マスコミから各政党の幹事長に原発政策についてのコメントを求められ以下のようにしゃべったのを憶えています。
「原発は可能な限り停止・廃炉の方向性を打ち出して40年ルールに則り、今後は新たな原発建設は慎むべきです、ただし国内のエネルギー政策を急に大転換させることは電力不足やコスト高騰を招くので国の新安全基準を合格した原子炉については再稼働を認め、その間に再生可能エネルギーなどを含む電力確保に動くべきです」

原発を永年推進してきた自民党としてこれが精いっぱいのコメントでした。
しかし、頭を冷やして考えればやはり原発は必要ないということに気づかされます。
子どもの頃は「鉄腕アトム」などの漫画の影響で科学にも絶対の信頼を寄せ、それこそウラン(アトムの妹の名前です)でも化学元素の一部としてそれ自体に発電の由来があるとさえ誤解していたものです。
ですが、発電のメカニズムを知れば原子炉といってもしょせんは発熱によって蒸気をつくりタービンをまわして電力を発生させ送電しているにすぎないのです。
これは火力であろうと水力であろうと風力だろうと同じです。
ならば人間が核燃料サイクルのなかで制御できる方法を未だ発見できない危険な発電方法を取ることが間違いだと思います。

議会でも当時の嘉田知事や今の三日月知事に原発容認の立場から質問をしたことがありましたがその論点からさせてもらったことも私の間違いだったと反省しています。
原発の必要性などではなく、滋賀県としてどう原発と向き合うのかを質問すべきであったと思っています。

今年の3月に大津地裁で下された高浜原発3号機・4号機差し止め仮処分は画期的な判決だっと私は支持します。
関西電力はすぐさま再審を要求しましたが6月16日に却下されました。
関電は大阪高裁に不服として保全抗告と執行停止を申し出ています。
8月15日、四国電力・伊方原発3号機は地元の猛反対を振り切って再稼働を開始、発送電をしています。
8月16日、四電の佐伯社長は本店で会見を行い、「法定の40年を超えて60年運転を目指したい」と発言しました。
「原子炉等規制法」では1回に限り最長60年まで運転延長を認めるとありますが世界中を探しても50年以上運転している原発施設はありません。
あの震災当時に40年ルールをつくり、これから孫子の代までに安全な日本をつくろうと誓った国民的議論が早くもないがしろにされているのは誠に残念です。

私の家の前に県営住宅がありますがあの大震災の時に福島から避難されてきた老夫婦とその息子さん夫婦と小学生の子どもたちがいらっしゃいました。
福島第一原発から歩いて10分のところにお住まいでしたがもう戻りたくないと一昨年には県営住宅を出て近くに一軒家を建てて生活されています。
「広島・福島・高島」と繋がらないように願っています。






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