ゆうすけブログ
ロシアとの交渉
昔、「デモ・シカ先生」という揶揄する言葉がありました。
学校は出たものの就職先としてとりあえず「学校の先生(でも)やるか」、「学校の先生ぐらい(しか)できない」と教師を小馬鹿にするものでした。
今はそんな言葉は聞かれません。
実際に学校の教諭がいかに大変かが世間でもわかってきているからです。
夏休みは終わりましたが教諭の皆さんは口々に「早く学校が始まって欲しい」と言われていました。
生徒は休んでいても教師はやることが山積みです。
もちろん学校が始業したでそれは仕事として日常の授業や指導(進路指導やクラブ活動を含む)、課題整理、報告業務、研修などで追い回されることになります。
このお仕事は見た目以上に大変です。

さて表題のロシアとの外交ですがここに来て安倍総理がプーチン大統領との距離を縮めています。
総理はこの9月2日、ウラジオストックでプーチン氏と会見し、本年12月に日本(山口県)での来訪を受けることを正式に合意しました。
もちろん安部首相にもプーチン大統領にもそれぞれの国家を背負った「思惑」があるからこの会談日程が成立したわけで12月に入る前に両国政府は水面下での交渉を取り続けることとなります。
会談はセレモニーに過ぎずこの段階で勝負は決まっていることとなります。
両首脳の思惑はずばりロシア側はウクライナ紛争以後揉めているアメリカやヨーロッパとの摩擦を日本カードで解消したいこと、更に重要なのはロシアの輸出金額の7割を超える原油価格や天然ガス価格の世界的な大幅下落に伴いルーブルも暴落、深刻な経済危機に陥っている状況について日本からの援助を引き出したいことなどです。
シベリア開発などという悠長な話ではなく本国経済が待ったなしとなっているからです。
日本はつべこべ言わずに北方領土問題の解決です。

政治家にはいい意味で「功名心」がなければなりません。
もっと言えば「野心」です。
前述の「デモ・シカ先生」のことを取り上げたのも少し迂遠な表現でしたが、喰うに困って政治家でもやるか、稼ぐ力がないから政治家しかできないというのでは話になりません。
政治家を育てるのも動かすのも「野心」です。
これが無いのは「草食系政治家」・・クズです。
世の為、人の為、ひいては自分の功名の為に体を張って政治に邁進すると決めているのが「真の政治家」です。
安部首相も第一次内閣の時は朝日新聞の執拗な「反・安部キャンペーン」に晒され病気が深刻化して政権を投げ出しましたが、この経験が筋金となって最近は不気味さが増し、政治家としてリバイアサン(政治的怪物)となりました。(ホッブスを参照してください)

今の安部首相には自信のオーラが漲っているように見受けられます。
今年の5月に洞爺湖サミット以来8年ぶりに議長国を務めた伊勢・志摩でのG7(先進7か国首脳会談)でイニシアチブを握りました。
メンバーは日本、アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、カナダの7か国ですがロシアと中国は入れてもらえませんでした。
サミットではなくオミット(除外)されたのです。
ウクライナと南沙諸島でそれぞれ周辺国と紛争中だったからです。
武闘派にはご遠慮いただこう、ここは洗礼された国際会議の場だからねという当てつけにロシアと中国は開催まで盛んにピイピイ言っていました。
本当は彼らを入れてG8でもG9でもよかったわけです。
アメリカはオバマ大統領が広島を訪問して安部首相に外交ポイントをプレゼントしましたし、ドイツ、フランス、イギリスは中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加したもののど初発の「債権発行」すらできていない状態でシュン太郎でした。
イタリアの首相に至っては安部総理に附いてまわっていました。
平静だったのはカナダ首相ぐらいです。

安部首相の「功名心」、いやすでに「野心」とはなんでしょうか。
私は念願の憲法改正を成し遂げた偉大な首相として後世に名を残すことと同時に2020年までの東京オリンピック開催までの超長期政権の足掛かりとしてこの日露交渉に賭けていると思っています。
すでに自民党内部では総裁2期6年論ではなく3期9年も容認しょうという議論が二階幹事長あたりから根回しされています。
それならば任期が2021年9月までとなります。
これなら2020年オリンピックに手が届きます。
実のところオリンピック開催にこだわっていたのは舛添さんだけではなかったわけです。

前に「外交は支持率上昇に寄与しない」と書きましたが北方領土問題解決は話が別です。
安倍内閣の支持は一気に高まり、総選挙も3回ぐらい楽勝です。
日露が急接近することに懸念をしているのはアメリカですがこれも米大統領選挙が11月に行われ就任までの来年1月を狙って「空白の12月」に会談を実施するのでばっちりです。
(自民党は民進党と違って政治日程を事細かにスケジュールする部署が優秀です)

それでも過去の交渉のように「お金で島を買う」という意図がもしロシア側に伝わったら決裂するでしょう。
彼らも「戦争で奪ったものは戦争でしか返さない」と息巻いていた時代もありました。
プライドもあります。
今朝(9月4日)の読売新聞の社説『大統領来日で゛領土゛は動くのか』で「経済協力だけが先行して領土問題が取り残されるのが日露の歴史だった(中略)そこで今回の会談で従来の方法に捉われない゛新しいアプローチ゛で領土交渉を進める方針を再確認した」と書かれていましたが、この゛新しいアプローチ゛こそ『面積等分方式』だと私は睨んでいます。
これならばロシアも過去にフィンランドやスエーデンと締結した実績がありテーブルに乗ってきやすくなります。
計算すれば国後、色丹、歯舞の諸島と択捉島の一部が日本領に返還されるという図式ですが、さて今回はうまくいってほしいですね。









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