ゆうすけブログ
秋刀魚の味
「季節の変遷を一番感じるのはいつか」という設問があったとしたら私にとっては晩夏の余韻を残しながらいよいよ田んぼも稲刈りが始まり、吹く風に涼味を感じる初秋の今です。
桜咲き誇る春や木枯らしに震えながら初雪の到来を待つ冬、セミの鳴く夏よりも鮮明に季節の移り変わりを感じつつ日本に四季があってよかったと思える頃です。

そんな秋をより感じたいと思い近所の書店を覗いていたらリーズナブルな値段で小津安二郎監督の「秋刀魚の味」(1962年)のDVDが手に入ったので鑑賞しました。
「麦秋」(1951年)、「東京物語」(1953年)など多くの名作のメガホンを取ってきた小津監督が大切にしていたテーマに「妻に先立たれた初老の夫の孤独と悲哀」がありますがこの男を笠智衆さんがしんみりと演じています。
そこへお嫁に出す娘とのやりとりに最近の日本人が忘れている「家庭の味わい」を思い出させてくれる作品でした。
この作品を発表後の翌年、小津監督はお亡くなりになったので遺作ともなりました。

秋刀魚とは秋の太刀の魚、なかなか上手いこと表現していると思っていたら昨晩には食卓に秋刀魚がのぼりました。
大根おろしにすだちを添えて美味しくいただきましたが、その際に先日観たテレビのルポを思い出していました。
秋刀魚の値段が年々上がっているとの切り口で始まり、要は日本に入って来ない、台湾や中国の漁船が太平洋で乱獲をしていると報じていました。
大陸では近年になって秋刀魚の趣向が高まり、大衆の間では大人気で「爆食」されている様も映し出されていました。
日本人1億のお上品な味覚より中華13億の貪欲な胃袋が圧倒しているようで秋刀魚も太刀打ちできずたじたじです。

秋刀魚は例年、ベーリング海より太平洋を回遊しながら南下して北海道、東北地方沿岸に7月下旬から8月にかけて接近してくるところを日本の沿岸漁業が獲りに行くそうですがお先にこの排他的経済水域の外で台湾や中国の大漁船団が待ち構えていて「いただき!」とやっちゃうわけです。
トンビに油揚げじゃなく秋刀魚をさらわれる日本船団。
そんな報道を観ながら(日本も外海に出て獲ればいいのに)と考えていました。
ですが資源も限りあるもの、お互いに後のことも考えて取り組みたいものです。




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