ゆうすけブログ
NHK受信料を巡る議論について考える
メデイアやマスコミュニケーションの在り方について日頃から関心があるので4日前に流れた裁判記事が気になりました。
「国内大手ホテルチェーン東横イングループへNHK受信料支払い命令下る」です。
東京地裁の判決でテレビ3万4000台分・19億3000万円が原告のNHKの申し立てのまま認められたというものです。

この裁判の判例根拠になっているのは放送法64条です。
長いので一部だけご紹介すれば「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない」(後略)
要するにテレビ等の受信機を部屋におけば協会(日本放送協会)と受信契約を結んだ上で受信料を支払う義務が発生するという解釈です。

このNHKの受信料支払いを巡ってはNHK創立時から国民の間で様々な議論がありました。
「なぜNHKを見ないのにお金を払わなけらばならないのか」、「どうしても義務付けするなら税のように強制徴収しろ」、「払いたくない家庭にモザイクをかけて受信できないようにすればいい」など様々です。

また上記で紹介した放送法第64条もザル法ではないかと法改正の動きがあります。
つまり受信契約をしなけらばならないと定義しているのに正当な理由なしに契約を拒否した場合の罰則規定がないからです。
契約を結ばない、違法行為なのに罰せられない?ならば契約を拒否し続けた方が得だねと考える不届き者が現れる可能性があるからです。
平成に入って日本人も行き過ぎた個人主義に偏った団体・個人がネット等で声を上げ始め、この受信料についても好きなことを書き込んだりしています。
先日もネットで「NHK受信料断り方」というサイトを見ていれば「ドアを開けない、NHK訪問員(集金人)と対面しないのが一番、もし間違って開けてしまったらNHKは見ないと言えば法律をたてに突っ込まれるのでテレビはないと言いましょう、そうすれば帰る」と書かれていました。

せこい話です。
つまりNHKの放送内容はどうだとか散々番組制作批判をしている人ほど本音の部分は(受信料を払うのがもったいない)だけの理由です。
更にそのサイトの最後に「※これはけっして法律違反を推奨しているわけではありません」・・推奨しているじゃないですかと突っ込みたくなります。
ここでお断りをしておきたいのは私はNHK職員でも関係者ですらなく公平な第三者のつもりです。

NHK受信の2017年3月時点での料額は地上波契約で月1260円、衛星契約(つまり衛生放送を観る契約)で2230円です。
月に1200円、2200円をケチる為にNHKに文句を言うことが個人主義ではありません。
我儘と倒錯した感情のおもむくままにネットで書き込んでいるのだと思います。

民放ならお金がかからないという方もいますがあれはCMというスポンサーを募り、広告料収入で運営しています。
昔懐かしい(紙芝居屋さん)ならタダで公園に子どもたちを集めて紙芝居(黄金バットとか怪傑ハリマオなんか、懐かし!)を披露しますが子どもらに飴を買ってもらってスタートするのと変わらないビジネスモデルです。
子どもらは飴や駄菓子をなめながら食べながら紙芝居を観るのです。

ですがNHKについてよく誤解している人がいるのは公共放送であって国営放送ではないということです。
国鉄だったJRや電電公社だったNTTとも違い国策企業であった歴史もありません。
つまり現在に至るまで税金の投入はなく、視聴者(つまり国民)の受信料収入で98%賄っています。
後の2%はNHKエンタープライズなどの子会社が制作した本やDVDの販売収入です。

ここまで書くとさらにNHKの肩入れをしたくなりますが民放と違って視聴率にこだわらない番組制作ができるところがNHKの強みと言うか特徴なのです。
視聴率を上げなければならないのなら老若男女すべてに届く番組制作は困難になります。
子ども番組、手話放送、ニッチなスポーツ中継、外国語講座、園芸や囲碁・料理等の番組の制作と放送は民放なら却下されます。
視聴率が期待できずスポンサーがつかないからです。
これができるのが公共放送の強みです。
災害の際にも一番詳しく、更に長期間にわたり報道する体制が整っているのがNHKです。
スーパーハイビジョン、8K、16Kなどの映像技術の開発に投資しているのがNHKであり、支えているのは皆様の受信料です。
海外からも舌を巻かれる貴重な映像のストックはNHKならではのものであり国民財産と言えるでしょう。

ただ私からNHKにお願いしたいのは公共放送だからこそ広く情報・教養・娯楽を発信してもらいたいことと政治的中立性は堅守して公正・公平・透明な番組制作を続けていってもらいたいだけです。
朝の連続ドラマ「べっぴんさん」ももう終了ですが半年間楽しかったです。
この春からの新シリーズにも大いに期待しています。







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