ゆうすけブログ
ポピュリズムの時代
昨日、トランプ大統領に触れましたが彼が世界のメディアに登場した時は過激な発言から「彼はポピュリズムを煽っている」と一斉に批難されていました。
本当に彼はポピュリスト政治家なのか、それは今後の言動から判断されるべきものでしょうが選挙中に彼が掲げた「アメリカファースト」(アメリカ第一主義)が移民政策や産業転換により貧困層に落下した中産所得層から支持を集めたことは事実です。
これには先進諸国も警戒し「行き過ぎた保護貿易や世界規模での問題を自国の利益のみで図るという姿勢は孤立主義に陥る」と先の大戦の教訓を持ち出しています。

『ポピュリズム』をウィキぺデイアで検索すると「一般大衆の権利や利益、願望、不安、恐れを利用して大衆の支持のもとに既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想または姿勢。戒めの意味から大衆迎合主義と言われる」とありました。
この記述はギリシャ・ローマ時代からあるようでラテン語が語源となってもともとは(エリート)の対比から(民衆)の意味で発しているようです。

先日、fBでの友人であり社会学者の早川洋行氏から氏の労作である論文「新幹線新駅中止ー地域社会のドラマ分析ー」を寄贈頂き早速拝読しました。
私としても第一線の学者から出来立ての論文を頂くことは初めてであり、しかもテーマが(思い出の栗東新駅)だったものですから大変興味深く読ませていただいたものです。
論調は社会学的に氏の編み出された「ドラマ分析」という斬新な手法を用い、文字通り切り込んであるもので数々の資料と関係者へのインタビューなどを上手く処理された読み応えのある論文でありました。
私も栗東新駅騒動(あえてそう言います)の頃は二次的に関係者の末席にいたように思えますから早川氏には「この問題は今までマスコミに数々取り上げられましたが全体を俯瞰して論じられる資料もなく、この論文によってこれから(栗東新駅問題)を参考にしようとする自治体関係者にはメルクマール(道標)となるに違いありません」と謝辞を送っています。
公正な記述で進められている論文でありましたがその中で珍しく早川氏が手厳しく自らの主張をされている箇所があります。
「有権者はそろそろ、こうしたポピュリズム政治家をポピュリズム政治家として、冷静にとらえるリテラシーを持つべきではなかろうか」(-P111ーL5)。

当時の滋賀県自民党県議団も栗東新駅問題には真っ向から嘉田由紀子知事(当時の)に論戦を挑み、2006年12月定例議会では滝一郎県議(故人)が代表質問に立ち、「議会でも承認されている新駅建設を民意と言って別の方向からひっくり返すという政治手法をとればそれは衆愚政治に陥る」と嘉田知事を批判しました。
これを逆用したのが嘉田氏であり、その後の政治集会や氏の主宰していた「対話でつなぐ滋賀の会」(いわゆる対話の会)の会合では繰り返し「自民党は県民の選挙での意思を゛愚民政治゛と罵った」と選挙民を煽り続けたのでした。
結果として2007年4月に行われた統一地方選挙において自民党議員は結党以来初の過半数割れの惨敗、嘉田氏を支持する地域政党「対話の会」や國松県政時には栗東新駅賛成を表していた民主党(現民進党)も嘉田氏が当選してすぐに新駅反対に方向転換した節操の無さが功を奏して躍進しました。
滋賀県議会初の革新系議長が誕生したのもこの年でした。

話をポピュリズムに戻しますが最近脚光を浴びている小池百合子都知事はポピュリズム政治家と呼べるのでしょうか。
何となく嘉田由紀子知事と近似値を感じるのは私だけでしょうか。
両者ともあえて緑色の衣服を好んで着用して嘉田氏は(対話の会)でしたが小池氏は(都民ファーストの会)。
またファーストです。
政策は前任者の否定(破壊)と代替案の用意の無さ、嘉田氏は県財政への危機を小池氏は環境問題をそれぞれ有権者に煽りました。
小池知事のいう築地新市場の一括売却がよく見積もって4370億円で手放したとしても東京の都市計画としては大きな齟齬が発生する恐れが強すぎます。(オリンピック開催なども含めてです)

この辺りを自民党都連は指摘するのですがすでに熱狂モードに入っているファースト軍団は聞く耳を持たないようです。
かなり悪いタイミングであと3か月後には都議会議員選挙がありますが自民党本部の選挙情勢調査では自民党はかなり苦しい戦いを強いられています。
躍進すると見られるのは(都民ファーストの会)。
地滑り的勝利が今から予想されます。
今月都内のホテルで開かれた(自民党都議会決起大会)では安倍総理も駆けつけて「出来上がって間もない地域政党には都政の運営ができない」と語気を荒げました。
民進党に至っては議席ゼロも考えられる事態で沈む船から逃げるように離脱者が出ています。
この党の場合は国政レベルがガタガタなので長嶋さんが逃げたり、細野さんが距離をおいたりで蓮舫二重国籍執行部もイライラしていいます。
公明党も都議選挙には昔から一段の執着を見せてきました。
なりふり構わず小池知事へすり寄りを見せています。
怒った自民党選挙対策本部長名で全国都道府県連幹事長に「次の総選挙時には公明党との名簿交換を禁じる」と文書が出ました。
自公連立も20年にして軋みが出ているようです。
ここは私見ですがポピュリズム政治を仕掛ける者は今後も尽きないとは思いますが民主主義を退廃させない為にも有権者がいい意味で(判定眼)を持つことが肝要となります。
そうでなければ次に来るものは大衆が忌み嫌うものとなりかねないからです。










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