ゆうすけブログ
アメリカはなぜ銃を捨てられないのか
アメリカは銃社会と言われています。
武器が社会と結びついているのはアメリカならではです。
日本が刀社会と言われているか、イランが半月刀社会と言われているか、中国が戟社会と言われているか、オーストラリアがブーメラン社会と言われているか、否です。
なぜアメリカは銃を捨てられないのでしょうか。

アメリカ人に言わせると銃の所持は自分を守る為の権利だと言います。
何か説得力に欠けていますね。
例えば今の日本でもみんなが日本刀を下げて歩いているとして何かかっと頭に血が上ったら「切り捨てごめん」と切りかかる、その正当防衛手段としてこちらも日本刀を持ち歩きましょうは理屈としておかしいと思うのが日本人です。
普通の発想としては平和な社会を守る為には「武器よさらば」のはずなのに何で「権利」になるのか、アメリカ人にとことん聞いてみたいものです。
日本では打ち続く戦乱の世を収める為に豊臣秀吉の「刀狩」、長く続いた武家社会から大衆社会への変貌を目指して明治期の「廃刀令」、現在でも「銃刀法」で持って厳しく制約されています。
武器の所持は危ないから社会に出回らないようコントロールしようという日本と武器は怖いから武器を持って身を守ろうというアメリカでは考え方が真逆です。

日本にいても太平洋の向こうからたびたびと銃による乱射事件発生を耳にします。
毎年数回は必ずです。
最近でも・・
2016年6月12日 フロリダ州オーランド ナイトクラブ(ゲイバー) 死者50人 犯人オマール・マティーン(29) 警官により射殺
2017年10月1日 ラスベガス 死者59人 犯人スティーブン・パドック(64) 自殺
2018年2月14日 フロリダ州ストーン・ダグラス校 死者17人 犯人ニコラス・クルーズ(19) 逮捕
氷山の一角に過ぎません。

統計によると・・(銃乱射事件は全米で)
2014年275件、2015年333件、2016年385件、2017年346件
(銃による死者)
2014年12554人、2015年13485人、2016年15055人、2017年15590人

どうでしょうか、銃による死者が毎年1000人オーダーで増えてきているのがお判りでしょう。
一日平均40人以上が銃で撃たれて死んでいる社会・・日本ならとっくに大問題になっていませんか。
これに対して政治筋では全米ライフル協会が超強力ロビー団体として共和党や民主党に多額の政治資金を提供しているから政治家たちがこの問題に取り組めないというマスコミ報道を耳にしました。
程度の問題でしょう。
日本で猟友会が同じことをやったら世論から袋叩きになります。

ちなみに統計では発砲事件が多いのはカリフォルニア州、場所は学校・レストラン・教会・スタジアム・公園、犯人は男性で20代から50代ぐらいだそうです。(もうどうでもいいですけど)

トランプ大統領もこの問題について銃所持規制ではなく、奇策として学校の教室に銃を置いて教師の管理に任せるという案を出しましたがさすがに意見は割れたようです。
学び舎で静かに勉強しているのに教師が黒光りの銃をちらつかせる・・ブラックジョークかと思ってしまいます。
映画の「バトルロワイヤル」か漫画「暗殺教室」の世界観です。

ここで私見ですが私はアメリカが銃を手放せないのは身を守る権利だとかの御託ではなく一種の「強迫観念」に侵されていると思っています。
「撃たれるから撃つ」ではなく、「撃ったから撃たれるのを恐れる」の心理です。
アメリカの建国の過程はまさに侵略と収奪の歴史でした。
フロンティアスピリッツ(開拓精神)などと美化していますが先住民からの剥奪欲望に忠実だったに過ぎません。
アメリカ本土部はインディアン(これはネイティブアメリカンと最近では言います)を駆逐して土地を奪い、メキシコへ、カナダへ、アラスカへ、ハワイへ、フィリピンへとたった200年の間に銃を撃ちまくってつくった人工国家です。
報復を恐れる心理から武器を手放せないと論じてしまえば身も蓋もないのかもしれませんが私は案外とこんなところだと思っています。






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