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ゆうすけブログ
琵琶湖漁業の現状と未来
7月に入りました。
朝、琵琶湖を眺めれば岸から水平にすくい鮎漁の船が走っているのが見えます。
滋賀県の夏の風物と言っていい光景です。

昨日、用事があって大津市旧志賀町の北小松にある淡水魚専門の水産加工会社に伺いました。
会長さんと話しているともう琵琶湖で商売はできない時代に入ったとおしゃっていました。
私も薄々感じていたのですが琵琶湖漁業の最後の頼みの綱と言える鮎漁が近年大不振で原料確保もままならないところまで来ているのだとお話をしていて思いました。
この会社では平成に入っても毎年夏場にはすくい鮎漁で漁師が捕った稚鮎を50tぐらいは醤油炊きや飴炊きにされるそうですがここ3年ばかりは3tぐらいしか加工できていないそうです。
原料と言うべき鮎が捕れないので当然と言えばそうでしょう。

私の子どもの頃、北小松の浜と言えば琵琶湖屈指の漁場で初夏になると浜辺に小海老が跳ね、ハスが泳ぎ、川ごり漁やすくい鮎漁、いさざの地引網漁なども盛んで朝は早くから漁師が船に乗り沖に出て、昼からは浜辺で女性や子どもたちが捕ってきた魚の選別で賑やかで夜は遅くまで炊き場と呼ばれる工場から醤油と水飴の甘辛い匂いが漂う今から思い出すと何とも言えないノスタルジーを覚えるものでした。
データーなどでみれば明治期から昭和の初めにかけては全国の河川に放流する鮎の80%は琵琶湖産だったこともあります。
それが今は衰退の一途。
もちろん漁師も今や高齢化して現場に出ている方々の多くはは70代、80代で60代なら若手と言われるそうです。
もちろん後継者不足というよりも皆無に近い状況であと数年で捕り手がいなくなる可能性が強まっています。

琵琶湖漁業がここまで衰退した原因についてはいろいろと言われています。
琵琶湖総合開発時代に県内の多くの沼や内湖を埋め立てたことにより(魚のゆりかご)とも呼ばれた産卵場所が無くなったこと、ブラックバスやブルーギルに代表する大型外来魚が繁殖して琵琶湖固有種を喰い散らかしたこと、気象が変化していき冬に雪が降らず多くの新鮮な酸素を含んだ雪解け水が春になると琵琶湖に流れ込み湖底を循環させていたサイクルに不全を生じていること。
鮎を中心に冷水病やビブリオ病が蔓延していて有効な対策を打てていないこと。
そもそも家庭からの排水規制に一定の歯止めが効いておらず、水質悪化の一途を辿っていること。
言い出せば要因はいくつも挙げられます。

滋賀県の食文化の象徴でもある(鮒ずし)にしても固有種であるニゴロ鮒の漁獲が激減しているので近江の家庭で昔は普通に漬けていたのに今はよほどの愛好者しか漬けていません。
地産地消という言葉は誰しも知っていますが最近では滋賀県内ですら淡水魚を食べるという食習慣が生きながらえているのかはなはだ疑問です。
それは大変悲しいことだと思っています。
琵琶湖の水質保全や漁業の振興は滋賀県政の最重要課題と思って今まで取り組んできましたが先の知事選挙でも課題の一つにも上がりませんでした。
県民としてこのまま琵琶湖の現状を見過ごしにしていていいのかと思っています。





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